ペルーアマゾン日記

アマゾンの自然は不思議がいっぱい!植物、動物、暮らし、旅についてについて綴っていきます。ときどき協力隊の話も…

アマゾンの夕焼け

ブログの更新は滞っていますが、生きています。
活動も、ぼちぼちです。

雨季が始まったのにどうしてこんなに暑いんじゃー、という日々にやられていましたが、ここ数日でやっと少し、ほんの少し涼しくなってきました。

イキトスの生活も残り4か月。
だんだん、日本のことを考える時間が増えてきている今日この頃。

いろんなことがあるけれど、やっぱりアマゾンはいいなぁと・・・
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この眺めをみると思わずにはいられない。

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さぁ、また1週間が始まるぞー!

学校にゴミ箱がやってきた!

11月、旅暮らしからやっと日常に戻ってみたら普段行っているコミュニティの学校にゴミ箱がやってきていました!

一つの学校にはプラスチック製のものが5つ
もう一つの学校にはドラム缶のものが3つ

各コミュニティの下流には某国営企業の大きな工場があり、イキトスの多くの人はこの某企業や工場で働いています。そして常日頃から、この企業はアマゾン川沿いのコミュニティに有形無形の多大なる支援を行っています。
昨年、CREAがこの2つのコミュニティで活動を始めたときもこの某企業がスポンサーでした。

今回もその一環のようで、学校が希望の数や素材を伝え、それに基づいて送られたもののようです。
が、今日行ったコミュニティでは、プラスチック製を希望したもののそれが叶わずドラム缶製になってしまったとのこと。

このゴミ箱、いろいろとモヤモヤさせられます。
モヤモヤしているので文章もまとまりがありません。ご了承ください。
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グレーのところは某企業のマークと名前入り

モヤモヤ1 分別が機能してない
設置から約2週間。ふたを開けると・・・
有機ゴミ(奥底には果物の腐った皮&悪臭)
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プラスチックゴミ  ぎゅうぎゅうであふれそう
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紙ゴミ
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村長さんに話を聞いたら、大人たちの集まりの時に分別の話をしたそうですが、まぁこんな感じ。
何でもプラスチックゴミのゴミ箱がいっぱいなったら、ほかのに捨て始めたそうで…
ただ、ゴミ箱が設置されたからって急に人間の行動は変わらないわな。

で今日は先生を中心にこのゴミの分別を始める。
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モヤモヤ2 どこからゴミはやってくるのか?
プラスチックゴミのなかには大量のペットボトル。大半は外から持ち込まれたもの。日曜日になるとサッカーをするためにいろんなところから人が集まるそうで、その時に持ち込まれるという話。なんせ、このコミュニティにはお店が2つしかありませんから、購入できるものは限られています。

そして今日は学校の敷地内に壊れたラジカセ、ガスコンロ、ペンキの空きバケツが置いてあり…いったい誰が持ってくるんじゃーーーーーとホント腹立たしく思います。

モヤモヤ3
このゴミはどこへいくのか?
村長さんに聞いたときは、村で責任を持つ、と言っていました。一杯になったらどうするの?ときいたら「うーん」という感じで、明確な答えはなく…今日、たまりかねた先生が清掃開始。そもそもアマゾン川沿いのコミュニティにはごみの回収システムがありません。ゴミ箱がいっぱいになってもその行先は決まっていないのです。

そもそも分別する、ということはそれぞれの行き先が異なるはずで、でもここでは?
リサイクル出来るものも出来ないものもいっしょくた。何のための分別じゃーーーーーー?

某企業からのドラム缶ゴミ箱、このコミュニティにはもうすでに3つあります。どれも満杯。一度たりとて空になったところを見たことがありません。だって誰も管理していないから。そしてアマゾンの強い風雨にさらされサビつき、底が抜けているものも。この新しいゴミ箱もあと何年もつのやら…

ちなみに学校で出るごみは、週末に先生がイキトスに持っていきます。でもモヤモヤ2のように明らかに外から持ち込まれたゴミまで先生が処理しなければならないのか?ますますモヤモヤです!

モヤモヤ4
そもそもニーズにあってない。学校に置くにはでかすぎ!
先生曰く、プラスチック製だったら教室の中に置く予定だったそうなのですが、ドラム缶製なので仕方なく学校の外に置いたそうです。で、結局、教室内はこれまで通りの段ボールにゴミ袋。

本当に色々とモヤモヤの多いゴミ箱です。
なによりも大人の後始末を子供がやっていること。 

某企業は何のためにゴミ箱を配り歩いているのか?
ポイ捨て防止?分別指導?ドラム缶処理?企業アピール?
全部ひっくるめての活動なんでしょうかが…ゴミ箱置いただけじゃーなんにも変らないよ。あの、数年前に置かれて放置されているドラム缶ゴミ箱は目に入っていないのだろうか?

そして、もうすこししたら私の配属先CREAにも同様のゴミ箱がやってくるそうです。
同僚はまずはCREAのスタッフに分別指導だ!と言っていましたが、果たしてどうなることやら。

ちなみに学校の有機ゴミ用のゴミ箱は…
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学校前から撤収し、村長さんと先生と相談して、コンポストの容器に使わせてもらうことにしました。
まぁ、コンポストの箱としてはすぐ錆びちゃうし通気性ないし、イマイチかもしれませんがまずが試してみましょう。
これまでの段ボールや木箱よりは長持ちしそうだし。


このゴミ箱たちの行方、、、もうしばらく観察していきます。

ボランティアが残せるもの

毎週月曜日はコミュニティでの授業の日。
そこで思いもかけない出会いがありました。

この時期、教育省の人たちが一つ一つの学校を回り、各学校の評価をしているそうです。
小学生たちとの授業が終わって、教室で雑談していたらその方々がやってきました。
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こりゃーアピールのチャンス!
とばかりに、活動の内容を子供たちに説明してもらいました。
最初は自信なさげにしていましたが、これまで自分たちがやってきたことです。
最後のほうはしっかりと説明できていました。よしよし。

その後、もう一人の男性がJICAボランティアを知っている、というではありませんか。
しかもスペイン語読みのJICA(ヒカ)ではなくJICA(ジャイカ)と!これけっこう珍しい。

彼はかつてボランティアと一緒に仕事をしていたそうです。
1人、2人とフルネームでボランティアの名前を挙げていきます。
こんにちは、ありがとう、元気ですか?といった簡単な日本語も。

彼らを知っているか?と聞かれましたが心当たりがありません。

いつのボランティアか聞いてみると
1990年!
とのこと。

なんと26年前ですよ!!!!
私、まだ中学生でした。

しかし、1991年ペルーに派遣されていた3人のJICA専門家の方がテロ組織に殺害されるという痛ましい事件が起こり、協力隊の派遣は2007年まで中断されます。それについても彼は私に話をしてくれました。

今なお26年前のボランティアの名前をフルネームで言え、日本語のあいさつがさっと出てきたこの方にとって、JICAボランティアとの仕事は今も忘れることのない本当にかけがえのない経験だった、と伝えてくれました。

こちらに来て、2年間で出来ることはそんなに多くない、とひしひしと感じています。

でも、私たちボランティアの仕事はやはり種をまき続けることなんだ、と改めて思いました。
その芽が出るのは1週間後か、1年後か、5年後か、10年後か、、、はたまた土に還るのか。

いずれこんなふうに花開かせることを願って。
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プロフィール

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